鍵を架ける
鍵がないと不安で仕方がないのです。 この鳥籠に鍵などかかっていなくとも、 私は貴方のもとに在るでしょう。 鍵など必要ないのです。 足枷など必要ないのです。 本当は鳥籠すら必要ないのです。 そんなものがあろうとなかろうと、 私が貴方のもとに在るのは揺らがない。 けれど私は想うでしょう。 鳥籠へ入れて、閉じ込めて、と。 そして私は願うでしょう。 足枷をつけて、飛びたくない、と。 ゆえに私は啼くでしょう。 鍵をかけて、生きたくない、と。 貴方がいない世界に、在りたくないのです。 世界が貴方を失えば、私も無くなるように。 そのための鳥籠、そのための足枷、そのための鍵。 貴方以外に何もいらないのです。 いま、鍵は架かった。 こ れ は 死 へ と 続 く 鍵 貴 方 と 私 を 架 け る 鍵 |